数万点におよぶ部品を使い、お客様ごとに異なる課題と制約に最大限の提案を練る。
難しいニーズにこそ面白さを見出し、時に前例のない機能開発にも挑むのが機械設計のMさんです。
根っからの機械好きが追い求める、“使いやすさ”と“プラスα”の価値とは?
設計にかけるこだわりと情熱に、みらいちゃんが迫ります!

Interview 02社員インタビュー
ニーズも発掘・機能も開発。
止まらぬ探究心で
期待を超え続ける設計を。
設計技術部 設計2課Yusuke.M2017年入社
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広報担当:みらいちゃん
Chapter 01限られたスペースに、
最大限の価値を詰め込む。
制約があるほどに燃える機械設計。
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みらいちゃんMさんはなぜヒラノテクシードだったんですか?
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新卒で入社した会社では、自動車部品を設計していました。自分が好きな車に携わりたいという思いがあって入社したのですが、次第に部品単体だけを設計することが物足りなく感じてきたのです。「自動車を構成する一つの部品」に特化するより、もっとモノ全体を構想できる機械設計に挑戦したい、と考えるようになりました。
Mさん -
みらいちゃんその想いはヒラノテクシードで実現できましたか?
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はい。 現在はこちらの木津川工場で、マルチコーターと呼ばれる装置の機械設計を担当しています。 約2万5000点の部品を使い、お客様のニーズに応える仕様を設計しています。

Mさん -
ヒラノテクシードに転職して装置全体を設計するようになり、まず頭の使い方がガラッと変わりました。たとえば一つの部品の配置が変われば、それが周囲の構造にどう影響するかを想定できなければなりません。数万点からなる装置の構造も、構成する一つひとつの部品の役割や特性も理解する必要があります。まずはその膨大な知識を覚えるところが最初の関門でした。
そこを乗り越えると、お客様の課題に対して現実的な解決策を提案できるようになります。その領域に達してやっと、楽しさややりがいを感じられるようになりました。ここまで5年はかかったと思います。
Mさん
-
みらいちゃん地道な修行期間が必要なんですね。
Mさんが担当するマルチコーターとはどんな装置ですか? -
パソコンやスマートフォンに内蔵されている、MLCC(積層セラミックコンデンサ)の材料を生産する製品です。MLCCにはセラミックシートが何層も積み重なって内蔵されています。セラミックシートとはフィルムにペースト状のセラミックスを均一に塗布し、乾燥させたものですが、その「塗布」と「乾燥」を担う装置がマルチコーターです。
Mさん -
基本的な性能が備わったベースの製品があるので、それを元に、お客様のご要望に合わせてカスタマイズしていきます。営業担当が「どれぐらいの速度で、どれぐらいの厚みに塗りたいか」という大方の要望をまとめ、そこから設計担当の私が引き継ぎます。

Mさん -
みらいちゃんでは、営業がまとめた内容を図面に起こすのが設計の役割ですか?
-
いえ、少し違いますね。オーダーメイドの装置を提案するには、ここからさらにお客様のニーズを深掘りする必要があります。技術的な知見が必要になるため、ここからは設計が主体となって進めるのです。
Mさん -
みらいちゃん細かいすり合わせって、たとえばどんな内容でしょうか。
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たとえば操作性の部分です。お客様の作業動線を深くヒアリングすると、「スイッチのボタンはもう少し低く設置した方が目につきやすい」「扉の位置は右にずらしたほうが点検時の動線を妨げない」といった改善の余地が見えてきます。発注いただいた以上、希望通りのフィルムを生産できる装置を設計する、というのは当然のこと。使い勝手の良さを追求することは、プラスαの付加価値としてお客様の満足度向上に直結します。
Mさん -
一方で、お客様の作業環境について質問すればなんでも教えていただけるわけではありません。お客様側にも守らなければいけない機密があるからです。知りたくても知れないもどかしさを感じることは多々あります。
またマルチコーターは他の製品より小型サイズなので、限られた面積に様々な装備を施さなければなりません。どこに何を配置するか、一つひとつの判断にも難しさがあります。このように様々な制約はありますが、むしろその中でいかに最大限の提案ができるかを練る時間が楽しいのです。

Mさん

Chapter 02図面を書くだけ、
なんてもったいない。
提案も開発もこなして
期待を超えてゆく。
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みらいちゃんお客様からのご要望は、他にどんなものがあるんですか?
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過去に、中国の企業から「新しい機能を考えてほしい」とご相談をいただいたことがありました。コーターの仕組みはトイレットペーパーと似ていて、芯の部分とそれに巻き付くフィルムがあります。新しいフィルムとの継ぎ目は、製造工程や品質に影響するため様々な対策が講じられています。よくあるのは継ぎ目を両面テープで接着する方法ですが、この時にご要望いただいたのが、テープを使わずに継ぎ目をつなぎ、かつフィルムの品質を担保する方法だったのです。

Mさん -
みらいちゃんそんなこと、実現可能なんですか?
-
テープレスは社内でも前例が無く、何で代用するか決めるところから始まりました。お客様とアイデアを出し合う中で、熱や超音波など様々な手法があがりました。フィルムの耐性や予算を考慮した上で現実的だったのが、アルコールの表面張力を活用する方法だったのです。とはいえこの時はまだ「活用できるかもしれない」と想定できただけ。実装できるかどうかは、その後の検証にかかっていました。
Mさん -
噴霧する幅、量、タイミング、アルコール装備の配置。検討要件がいくつもある中で、理想通りの継ぎ目はそう簡単には実現しませんでした。それでも条件を少しずつ変えながら、考えうる失敗の原因を一つひとつ潰しながら、何度も何度も検証を繰り返すのです。そうして現地に滞在して3ヶ月ほど経った頃、やっと、やっと理想の継ぎ目を実現できました。あの時の「コレだ!」という光が見えた瞬間は、今でも忘れられません。

Mさん -
みらいちゃん新しい機能が誕生した瞬間ですね。
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新しい試みに向き合う時が一番、設計者魂を燃やしているかもしれません。普段の業務でも、そのチャンスがあれば積極的に掴みに行きます。お客様と打ち合わせをする中で、「こんなことできたら良いんだけどなあ」と本音をこぼされる時があります。私はその一言を聞き逃しません。
正式にご依頼いただいていなくても、まず実現できる方法を考えてみます。取引のあるメーカーや社内の仲間にも相談し、実現できる兆しが見つかれば、こちらから「コレならできそうですが、やってみませんか?」とお声がけします。その時のお客様の「えっ本当に!?」という反応がとにかく嬉しくって。お任せください! と誇らしい気持ちになります。
Mさん -
みらいちゃんお客様の期待に応えること、時にはその期待も超えていくことが、
Mさんのやりがいなのかもしれませんね。 -
まさにその通りだと思います。実現したいことはあっても、その手法がわからず困っているお客様は多くいらっしゃいます。そこで当社を頼っていただき、課題を解消できたときほど嬉しいことはありません。そして装置が完成したら、お客様先の工場に行って据付工事を行い、試運転が成功するまでを見届けます。生みの苦しみがあるほど、試運転で実際に稼働する様子を目にした時の感動が何倍増しにもなるんです。

Mさん

Chapter 03学びに恵まれた環境だから、
根っからの機械好き
がのびのび働ける。
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みらいちゃん今後の目標はありますか?
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提案力はもっと強化したいですね。そのために開拓精神を忘れないことが大切だと思います。センサーなどの進化のスピードは非常に早く、あっという間に置いて行かれてしまいます。メーカーやお客様とのつながりを今より広く深く構築して、業界の最新情報に常に触れていられる状況が理想です。

Mさん -
みらいちゃん機械設計への探究心の強さは、どこから来ているのでしょうか。
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私にとって機械は、物心ついた時から身近な存在でした。実家が祖父の代から続く靴下工場なんです。父はまだ小さい私をおんぶしながら、織り機で靴下を織っていました。織り機の音が子守唄みたいなもので、そんな環境で育ちましたから、その構造や動きに興味を持ったのも自然な流れでした。
機械を前に、こんな動きもできるだろうかと想像を膨らませるのが楽しかったんですよ。今の仕事もその「好き」の延長なんです。それに趣味ではなく仕事としてやっているから、解決できれば喜んでくれる人がいます。
Mさん -
みらいちゃん「機械好き」なMさんにとって、自身のアイデアを自由に提案できて、
かつそこに感謝もいただけるこの環境はピッタリですね。 -
そう思います。また、今の挑戦を楽しめているのも、基礎を鍛えた期間があったからこそです。部品設計の経験があっても、ここに入社した当時はわからないことだらけでした。そんな私に教育担当でついてくれた人がいました。定年も超えた嘱託社員のベテラン設計者です。
朝から晩までずーっと、3DCADを書きながら喋りながら、ヒラノの製品とは、この部品の役割とは…と基礎知識を叩き込んでもらいました。ひたすらインプット、インプットで毎日頭が容量オーバーになるくらい、徹底して学んだ期間でしたね。ヒラノテクシードの機械設計者としての基礎は、あの経験のおかげで身につきました。
Mさん -
私のこの経験はレアな事例かもしれませんが、学びの機会に恵まれているのは今も変わりありません。博識な先輩や上司に恵まれ、ちょっとした相談が大きな学びにつながることが多々あります。「教えを乞う」ことに対して、ネガティブな反応を示す人がいないんです。誰にでも何でも聞くことができる、この社風があるか無いかで、設計者としての成長速度はまったく異なると思います。

Mさん
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みらいちゃん相談しやすい関係性は、どのように育まれるのでしょうか。
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良い機会になっているのは出張ですね。海外では中国、ドイツ、国内では島根、福井、大分、鹿児島…色々行きました。試運転のための出張の場合、現地ではチームで作業することが多いんです。危険が伴う作業も多いため、気を引き締めながら作業していますが、業務が終わればみんなでご飯を食べに行くのが定番です。
お酒が入って楽しくなると、上司に冗談を言って笑わせる瞬間なんかもあったりします(笑)。出張先での休日はみんなで観光にも行くんですよ。中国出張の際には、巨大な大仏を見て皆で感動したり、安全なタクシーを見極めるのに苦労したり。いろんな瞬間を仲間と共有してきました。

Mさん -
みらいちゃん異国の地で、オンもオフも共有できる関係って素敵です。
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設計職以外でも、フランクな人が多いです。たとえば案件で一度関わっただけの営業さんでも、社内でフラッとすれ違った時には「最近どうです?」という会話が自然に生まれます。400名程の会社規模ですが、社内の誰に電話しても大体顔と名前が思い浮かびます。これぐらいの距離感がちょうど良いんですよね。

Mさん -
みらいちゃん転職経験者だからこそ話していただける、
ヒラノテクシードの魅力がよくわかりました。 -
お客様のニーズを自ら掴み実現できる達成感や、自身の発想力や人脈を存分に生かす醍醐味を感じられるはずです。図面を書くだけでは物足りない、あれこれ提案したいし新しいものを作りたい、という方にぜひお勧めしたい環境です!
Mさん

「図面を書く」って、ただ線を引いて形を決めることじゃないんですね。
どう使うものなのか、どんな環境に置かれるのか、どんな要望や期待を抱いているのか。
そのすべてを汲み取った先に、1本1本の線が引かれているんです。
現場の声に耳を傾け、使う人のことをとことん考え抜いてこそ、機械設計の想いが細部に宿る。
人のために考えるのが好きな方、現場に根差した設計に挑戦したい方にはきっとぴったりの仕事です。
少しでも興味を持ったら、ぜひエントリーしてみてください!
※所属部署・掲載内容は取材当時のものになります

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